The Three Wishesの難易度とあらすじ【イラスト付】

「The Three Wishes」って聞いたことありますか?英語の多読教材としてとても人気のある短編童話で、3つの願いをめぐる夫婦のちょっとおかしくて、でもほっこりするお話です!

英語学習を始めたばかりの方や、久しぶりに英語を再開しようとしている方にも読みやすい難易度なので、「まず1冊読んでみたい」という方にぴったり。この記事では、あらすじと難易度をわかりやすく解説します。読み終わったあとには「もう1冊読んでみようかな」と思ってもらえると嬉しいです。

まっさらな状態で読むのもいいけど、英語多読はイメージがある方がわかりやすいよ!

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英語多読の定番!物語「The Three Wishes」とは?

「The Three Wishes」は、ヨーロッパに古くから伝わる民話をもとにした物語です。

日本語でいうなら「3つの願い」。貧しい木こり夫婦が、ふとしたことで魔法の精霊と出会い、3つの願いをかなえてもらえるチャンスを得ます。でも……そのチャンスを上手に使えるかどうかは別の話。欲張りなのか素直なのか、人間らしいやりとりがなんとも愛おしい作品です。英語多読の世界では定番中の定番として長く読まれており、シンプルな英語で書かれているので初心者にもやさしい1冊です。

登場人物と舞台背景:BlaiseとFrancineの物語

物語の主人公は、Blaise(ブレーズ)とFrancine(フランシーン)という夫婦です。名前からもわかるように、舞台はフランス風の田舎町。ふたりは決して裕福ではないけれど、それなりに平和に暮らしている木こりの夫婦です。

Blaiseは毎日森へ出かけて木を切り、Francineは家で家事をこなしながら夫の帰りを待っている、そんなシンプルな日常が舞台です。特別なドラマが起きるわけでもなく、ただ静かに暮らしていた2人に、ある日突然「魔法の機会」が訪れます。

登場人物は非常にシンプルで、この夫婦と精霊(fairy/spirit)のみ。複雑な人間関係がないので、英語を読みながらでも「いま誰が何をしているか」が迷子になりません。英語学習という観点でいうと、これはかなりありがたいポイントです。

舞台となる森も、物語の中では「古くて神秘的な場所」として描かれています。魔法が存在することへの違和感がなく、読者がすっと物語の世界に入りやすい雰囲気になっています。ヨーロッパ民話らしい牧歌的な空気感が、全体を通じてやさしく包んでいて、読んでいて心地よいです。

夫のBlaiseはちょっとおっちょこちょいな性格で、妻のFrancineは現実的でしっかり者。このふたりのキャラクターの違いが、物語の笑えるシーンを生み出しています。登場人物に感情移入しやすいのも、この作品が長く読まれている理由のひとつでしょう。

専門用語解説:木こりや魔法に関する英単語リスト

物語を読む前に、出てくる単語をちょっと予習しておくと読みやすさが格段に上がります。知らない単語に引っかかって「あれ、これどういう意味だっけ?」と止まってしまうのが多読の大敵なので、ざっくりとでも頭に入れておくのがおすすめです。

覚えておきたい英単語
  • woodcutter/lumberjack:木こり
  • fairy/spirit:精霊・妖精
  • grant a wish:願いをかなえる
  • sausage:ソーセージ(物語のキーアイテム!)
  • stuck:くっついて取れない状態

これらの単語は物語のキーシーンで頻繁に登場します。特に「grant a wish」は3回のお願いシーンすべてで使われるので、自然と覚えられます。

「woodcutter」という単語は日常会話ではあまり使わないかもしれませんが、童話や民話では頻出です。同じ意味で「lumberjack」も使われることがあります。どちらも「木を切る人=木こり」と覚えておけばOK。文脈の中で何度も見るうちに自然と定着します。

「grant a wish」は、日常英会話でも応用が効く便利なフレーズです。「I wish I could〜」という仮定法表現とセットで使われることも多く、この物語を通じて感覚でつかめるようになります。魔法の文脈で出てくるので、意味がイメージしやすいのも覚えやすい理由です。

The Three Wishesを読む手段は?

「読んでみたい!」と思っても、どこで読めばいいのか迷いますよね。「The Three Wishes」は無料アプリで手軽に読める作品です。まずは試してみるのが一番なので、さっそく紹介します。

無料アプリ「Readable」でThe Three Wishesを手軽に試す

「まずはお金をかけずに試してみたい」という方には、無料で使えるReadableがおすすめです。「The Three Wishes」も収録されており、アプリをダウンロードすればすぐに読み始められます。

機能はシンプルですが、テキストが見やすく読みやすい作りになっていて、多読の入り口としてちょうどいいです。広告も少なく、ストレスなく読み進められるのも嬉しいポイント。「多読が自分に合うかどうかまず確かめたい」という方の最初の一歩に、ぴったりのアプリです。

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3分でわかる!The Three Wishesのあらすじ解説

「あらすじを知ってから読む」か「まっさらな状態で読む」か、多読では両方の楽しみ方があります。でもこの記事を読んでいるということは、まずどんな話か知りたいですよね。安心してください。

ネタバレというほどの仕掛けはないので、あらすじを知ってから読んでも十分楽しめます。むしろ「あ、ここがあの場面か!」と確認しながら読む方が、英語の理解もしやすくなります。では、3つの願いをめぐる夫婦のドタバタ劇、さっそく見ていきましょう。

第1の願い:森で出会った魔法の木と不思議な約束

物語はBlaiseが森で木を切ろうとする場面から始まります。ある日、Blaiseは特別に大きくて古い木の前に立ちます。斧を振り上げたそのとき、木の中から不思議な精霊が現れて声をかけてきます。「その木を切らないでくれ。そのかわりに3つの願いをかなえてあげよう」というのです。

突然のことに驚きながらも、Blaiseは約束を受け入れます。大喜びで家に帰り、妻のFrancineにその話をします。「3つも願いがかなうんだよ!何を願おうか!」と興奮気味に話すBlaiseに、Francineも目を輝かせます。

ここで2人は大切なことを忘れてしまいます。「ゆっくり考えよう」と言いながら、夕食の準備を始めるFrancine。そしてBlaiseがふと口にしてしまうひと言が、物語を大きく動かします。このシーンは物語全体のトリガーになっている重要な場面です。

最初の願いは、Blaiseが深く考えずにつぶやいてしまった言葉がそのままかなってしまうという形で消費されます。大事な3回のうちの1回が、ほんの一瞬の油断でなくなってしまうんです・・

「もしかしたら自分も同じことするかも」と思えてしまうのが、この物語の人間らしいところ。大きなチャンスを目の前にして、かえって焦って失敗してしまうのはありますね・・・

第2の願い:鼻にソーセージ?うっかり失言の大惨事

第1の願いをあっさり使ってしまったBlaiseに、Francineは怒ります。「どうしてそんな無駄なことに使ったの!」と責める妻に、Blaiseも言い訳しながら言い争いに発展。そんな口論の最中、Francineがついカッとなって「あなたの鼻にソーセージがくっついてしまえばよかった!」というような言葉を口にしてしまいます。

するとどうでしょう。願いの力が働いて、本当にFrancineの鼻にソーセージがくっついてしまいます。もちろんFrancineは大パニック。取ろうとしても取れないソーセージが鼻にぶら下がっていて、みっともないし恥ずかしいし大変な状態です。

このシーンは物語の中で最もコミカルな場面で、読んでいる方も思わず笑ってしまいます。「ソーセージが鼻に!?」という突拍子もない展開が、子どもにも大人にも愛される理由のひとつ。英語でも「sausage on her nose」というフレーズがシンプルで記憶に残ります。

感情的になったときに出た言葉が取り返しのつかない結果を招く、というのはなんとも教訓的です。残り1回の願いを、どう使うか。夫婦の真剣な話し合いが始まります。

第3の願い:元の鼻に戻して!夫婦が悟った本当の幸せ

残すところあと1回の願い。BlaiseとFrancineは真剣に考えます。「お金持ちになりたい」「大きな家に住みたい」「一生食べ物に困らない暮らしがしたい」……夢はたくさんあります。でも、今のFrancineの鼻の状態ではそれどころではありません。

ソーセージをつけたまま豪邸に住んでも、ソーセージをつけたまま贅沢をしても、Francineは幸せになれません。長い話し合いの末、ふたりは最後の願いを「Francineの鼻を元に戻すこと」に使う決断をします。

願いはかなえられ、Francineの鼻はもとどおりに。3つあったはずの願いは、気づけば何も残っていません。財産も増えず、暮らしも何も変わっていない。それでも夫婦は「まあ、元通りになってよかった」とほっとした笑顔で物語を終えます。

「何も変わらなかった」ように見えて、ふたりはたしかに何かを学んだ。今あるものの大切さ、当たり前の日常のありがたさ。欲張らなくていい、今が幸せなんだ、というメッセージが静かに伝わってきます。読後感がとても穏やかで、ほっこりします。

短い物語に隠された「欲張らない」教訓が深い

「The Three Wishes」が長く読み継がれているのは、ただ笑えるだけじゃないからです。コミカルな展開の裏に、「足るを知る」という深いテーマが隠されています。3つもチャンスがあったのに、何も得られなかった。でも、失ったものも何もなかった。

この絶妙なオチが、読んだあとにじわじわと心に響きます。子どもが読めば「欲張っちゃだめだな」と感じるし、大人が読めば「日常のありがたさを忘れてたな」と気づかされる。年齢によって受け取り方が変わる物語です。

物語に込められたテーマ
  • 衝動的な言葉が招く失敗(口は災いのもと)
  • 今あるものへの感謝(足るを知る)
  • 夫婦が話し合いで選んだ「普通の幸せ」

これらのテーマは、短い物語の中にさりげなく折り込まれています。説教くさくなく、でもしっかり伝わる。それがこの童話の上手さです。

英語多読の目的は「たくさん読むこと」ですが、内容に共感できると読む楽しさが全然違います。「The Three Wishes」は英語の練習としてだけでなく、ちょっとした読書の喜びも味わえる作品です。難しいことは何も書いていないのに、読み終えたあとに何かが残る。そういう物語が、多読の入り口として一番いいと思います。

The Three Wishesの英語難易度は?

「英語の多読を始めたいけど、自分に読めるレベルなのかどうか不安」という方は多いですよね。難しすぎると途中で挫折するし、簡単すぎると物足りない。そのちょうどいいラインを探すのが、実は多読の最初のハードルだったりします。「The Three Wishes」は、そのあたりの心配をほぼ解消してくれるレベルの作品です。これから具体的な難易度の指標をいくつかご紹介しますので、ぜひ自分に合っているか確認してみてください。

ゼファール(CEFR)はA1!客観的な難易度指標

CEFRとは「ヨーロッパ言語共通参照枠」の略で、英語力を客観的に6段階で示す国際的な基準です。A1・A2・B1・B2・C1・C2という順番で、A1が最も基礎的なレベルにあたります。「The Three Wishes」はこのCEFR基準でA1に分類されており、英語学習のスタートラインに立ったばかりの方でも読める難易度です。

A1レベルというのは、「ゆっくり話してもらえれば簡単な自己紹介や身近な話題を理解できる」程度の英語力。学校で習う基礎的な単語や文法がわかれば十分です。難しい構文や難解な語彙はほぼ登場しません。

CEFRは英語の教科書や教材にもよく使われる指標なので、「自分はA1〜A2くらいかな」と感じている方には特に参考にしやすいと思います。「The Three Wishes」はそのA1の中でもかなり読みやすい部類に入るので、「まず英語で1冊読んでみたい」という最初の1冊としても申し分ありません。

難易度の指標はCEFR以外にもGRレベル(Guided Reading Level)やレキシル指数など複数ありますが、日本の英語学習者には英検やTOEICのスコアと対応させて考えるのが一番わかりやすいかもしれません。次のセクションでそちらも紹介します。

なお、多読の世界ではYL(やさしさレベル)という日本独自の指標もよく使われます。「The Three Wishes」のYLはおおよそ0.8〜1.0程度とされており、英語絵本を卒業して初めての短編読書に移行するタイミングにちょうどいいレベルです。

英検3級・TOEIC300点から読める安心の語彙レベル

「CEFRって言われてもピンとこない」という方には、英検やTOEICのスコアで考える方が感覚的にわかりやすいですよね。「The Three Wishes」は、英検3級相当・TOEIC300点台の語彙力があれば十分に読めます。

英検3級は中学卒業程度の英語力が目安です。中学校で習う基本単語(約1,200語)の範囲内でほぼカバーできるので、学生時代に英語を勉強した経験があれば、ほとんどの方に読める内容です。久しぶりに英語を再開しようとしている方にも安心です。

この作品が向いている方
  • 英検3級〜準2級を持っている、または勉強中の方
  • TOEIC300〜450点台で多読をはじめたい方
  • 中学英語のやり直しをしている方
  • 英語絵本の次のステップを探している方

上記に当てはまる方なら、辞書なしでも大意はつかめるはずです。知らない単語が出てきても、前後の文脈から意味を推測する練習にもなります。

TOEIC300点台というのは「基礎的な単語は知っているが、長文や複雑な文章はまだ苦手」というレベル感です。「The Three Wishes」は文が短く、1センテンスに詰め込まれる情報量も少ないため、読み進めやすい構造になっています。

語彙レベルの観点では、物語に登場する単語のほとんどが中学英語の範囲内です。前のセクションで紹介した「woodcutter」や「grant a wish」などは多少なじみが薄いかもしれませんが、文脈の中で意味がわかるように書かれているので、知らなくても読み進められます。そういう「知らなくても読める仕組み」が多読に向いた本の条件でもあります。

文法の山場は「I wish」!仮定法を感覚でマスター

「The Three Wishes」というタイトルからもわかるとおり、この物語のキーフレーズは「I wish〜」です。英語学習者にとっては少し難しめに感じられる「仮定法」が自然な形で登場するのですが、物語の中で繰り返し使われるため、文法的な説明なしに感覚でつかめるのが魅力です。

「I wish I had more money.(もっとお金があればなあ)」のような形の文は、いわゆる仮定法過去と呼ばれます。学校の文法授業で「なんで過去形を使うの?」と混乱した方も多いはず。でもこの物語では、願いがかなう・かなわないという文脈の中で「I wish〜」が使われるので、「ああ、こういうときに使うんだ」という実感として腑に落ちやすいです。

仮定法はTOEICや英検でも頻出の文法事項です。参考書で頭に入れようとするより、物語の中で「自然に出会う」ほうが記憶に残りやすいという研究結果もあります。「The Three Wishes」を読むことで、仮定法への苦手意識が少し和らぐかもしれません。

また、命令文や感嘆文など、物語特有のシンプルな文体も随所に登場します。「Don’t cut this tree!」「What a wonderful chance!」といった表現は、中学英語の基本構文そのもの。難しい複文や受動態の連続はほぼなく、読んでいてつっかかる感じが少ないです。

文法の山場が「I wish」のみといっても過言ではないので、逆にいえばそこだけ意識して読めば十分。あとはリラックスして物語を楽しむだけです。「英語の勉強」という構えを少し外して、「童話を読む」くらいの気持ちで手に取ってみてください。

読了の目安は3分!隙間時間で完結するボリューム

「多読をしたいけど、まとまった時間が取れない」という方にこそ、「The Three Wishes」はおすすめです。物語全体のボリュームは非常にコンパクトで、英語に慣れていない方でも5〜10分あれば読み終えられます。慣れてきた方なら3分程度で完結するボリュームです。

ページ数にして10〜20ページ前後(版によって異なります)。通勤・通学の電車の中、お昼休みのちょっとした時間、子どもを待っている間など、隙間時間にさっと読めるのが大きな魅力です。「今日は読む時間がなかった」という言い訳ができません(笑)。

多読で大切なのは「毎日続けること」と「たくさん読むこと」です。1冊が短いほど1冊読み終えたときの達成感を頻繁に味わえて、モチベーションが続きやすくなります。「The Three Wishes」のような短くて読みやすい本を何冊も読み重ねることで、気づいたら英語がスラスラ読めるようになっているというのが多読の理想的な流れです。

また、短いからこそ「もう一度読んでみよう」という気になりやすいです。2回目・3回目と読み返すうちに、最初はわからなかった単語や表現が自然と頭に入ってきます。何度も読み返せる短さというのも、多読の入門作品として優れたポイントです。

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まとめ:The Three Wishesは多読の入り口に最高

「The Three Wishes」は、読みやすさ・物語の面白さ・教訓の深さがちょうどよくバランスされた多読の入門書です。CEFR A1レベルで英検3級程度の語彙力があれば十分に楽しめます。コミカルなソーセージのシーンに笑いながら、読み終えたあとにはほっこりした気持ちになれる。

英語多読を始める最初の1冊として、自信を持っておすすめできます。難しく考えず、まず手に取ってみてください。きっと「次も読んでみよう」という気持ちになるはずです。

「The Three Wishes」はどこで読めますか?

Oxford Reading Tree、Penguin Young Readersなどのレベル別リーダーシリーズに収録されています。Amazonや楽天で「Three Wishes 多読」と検索すると見つかります。また、電子書籍版や無料で読めるサイトもあるので、気軽に試してみてください。

多読初心者が「The Three Wishes」を読む前に準備することはありますか?

特別な準備は必要ありません。辞書を引かずに読むのが多読の基本ルールです。知らない単語が出てきても、前後の文脈から意味を推測しながら読み進めてみましょう。この記事で紹介した単語リストを事前にチェックしておくと、よりスムーズに読めます。

「The Three Wishes」を読んだ次に読む本はどんなものがおすすめですか?

同じCEFR A1〜A2レベルのグレイデッドリーダーがおすすめです。たとえば「The Enormous Turnip」「Cinderella」「The Gingerbread Man」などの民話・童話系は内容に親しみがあり読みやすいです。レベルを少しずつ上げながら、まずは同ジャンルで読み続けるとモチベーションが続きやすいです。

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